パラフィンは、石油原油を蒸留して残ったものをさらに分離・精製した個体の油性原料。食品や化粧品の添加物として使用されている白色のやや透明な結晶性の固体。炭化水素の化合物。流動パラフィンと同様で無臭。乳化しやすい特性を持つことから、化粧品ではクリーム類、口紅などの油性成分として使用される。ミツロウのほか、米ぬかなどからもとることができ、天然系の植物由来のパラフィンもあるが希少。
ふつうのロウと違って、低温で溶ける(55℃)ため、冬は固まりすぎず、夏は溶けやすい。エステサロンのメニューにある「パラフィンパック」とはパラフィン皮膜を塗布することで、皮膚を温め、血流を促進し代謝を促すのに用いられている。ネイルパラフィンは、ネイルで傷んだ爪や指先をケアするものとして使用されている。