トウゴマ (唐胡麻) は、トウダイグサ科トウゴマ属の多年草で、熱帯アフリカ東部が原産です。別名で「ヒマ(蓖麻)」とも呼ばれ、古代エジプトのころには、すでに種子から採れる蓖麻子(ひまし)油が、塗料や燃料、香料などに利用されていました。耐寒性がないため、熱帯では多年草ですが温帯では一年草となります。ヒマシ油は、トウゴマの種子を圧搾して得られる無色から淡黄色の油脂で、わずかな特異な臭気と味があります。粘性の強い液体であり、エタノールに溶解するなどの特性を生かして、エタノール含量の多いヘアトニックに配合されます。また、顔料の分散剤として口紅にも配合されます。また、モクロウとともにポマードの重要な原料です。

