日本老年医学会が高齢になって筋力や活力が衰えた段階を「フレイル」と名付けました。これまでは「老化現象」として見過ごされてきたことを、統一の名称をつくることで、医療や介護の現場での意識改革を目指したとしています。
ちなみに
◆1年間で4~5㎏の体重減少
◆疲れやすくなった
◆筋力や握力が低下
◆歩く速さの低下
◆身体の活動性の低下
以上のうち、3つ以上あてはまると「フレイル」とされています。
良質なタンパク質、十分なタンパク質を含んだ食事や定期的な運動などによって、フレイルの段階になるのを防いだり、遅らせることができるとされています。また6種類以上の内服薬が多い人などにも注意を促し、ワクチン接種による感染予防を積極的に受けることが予防につながるとしています。
「フレイル」とは「虚弱」を意味する「frailty」を語源としていて「健康」と「病気」の「中間的な段階」という位置付け。75歳以上がこの段階を経て要介護状態に陥るとされています。