ラメラとは「薄片」や「薄層」などの意味に用いられる言葉で、ラテン語の「金属や木材の薄片」、「葉片」に由来しています。「ラメラ構造」とは、薄い、層状もしくは板状の構造が何層にも重なった構造を意味します。
皮膚の中の角質細胞間脂質の構造がこの「ラメラ構造」となっています。角質細胞間脂質はセラミド・脂肪酸・コレステロールを主成分としていますが、これらは分子内に2分子構造といって疎水性部分と親水性部分とが背中合わせになり、それぞれ反対側を向いて、規則正しく並び、層状を形成しています。この構造がバリアとして働き、水分が蒸発するのを防ぎ、異物からの侵入を防いでいます。