専門用語では「浮腫(ふしゅ)」と呼びます。身体の中の水分代謝が乱れて、組織間液が異常に溜まった状態です。むくみのある部分は、はれぼったくなって、脚の太さが変わる、指輪が入らなくなるなど、見ためにわかるほどになります。心臓の働きが弱くなった場合にも起こります。
通常は静脈(じょうみゃく)側より動脈(どうみゃく)側のほうが圧力が高いのですが、これが逆になると組織間への水分の流出が増えて、むくみが起きます。長時間立ち仕事をして脚がむくむのは、静脈間の圧力が上がったためです。また、ヒスタミン(かゆみを起こす物質)などによって、毛細血管を通して水分を組織間に押し出す力が強くなったり、リンパ管の内側の圧力が強くなったときにも、むくみは起こります。
「むくみ」は軽く考えがちですが、心臓病・腎臓病・肝臓病などの重大な病気が隠れている場合もありますので、たびたび起こるようなら医師の診断を受けましょう。