皮膚表面には、四方八方へと無数に走っている線がありますが、 この線に囲まれた平らな部分のことを皮丘と呼んでいます。 平らと言っても、拡大してみると線は溝状になっているため、皮丘はすこし盛り上がって見えます。 そして、皮丘の真ん中あたりには、汗が排泄される汗孔(かんこう)があります。
溝の交わったところには毛孔(もうこう)=毛穴があって、そこから体毛が伸びています。 皮脂腺で作られた皮脂は、この体毛を伝わって、皮膚表面に分泌されます。 皮脂は汗よりもやや粘り気があり、皮溝(ひこう)を伝わって広がってゆきます。また、汗は皮丘から広がり、やがて皮脂と混じって皮脂膜をつくり、 皮膚を外部から守るバリアの役割をします。