化粧品 知っトク情報・資料館

「化粧品 知っトク情報・資料館」では、化粧品に使われている成分をわかりやすくご紹介しています。『素肌美人への第一歩』は、ご自分の肌質・症状・目的にあった化粧品を選ぶことから始まります。貴女のお肌が本当に歓んでくれる成分がきっとみつかります。合わせて「知っ得 素肌美人」もご覧いただくと、貴女のためのスキンケアがより明確なものになると思います。『その年代をより美しく生きる』ために、お役に立てれば幸いです。

皮膚の表面の「角質層(かくしつそう)」は、身体のもっとも外側にあって、水分を蒸発させないよう守っています。細胞の中には天然保湿因子(てんねんほしついんし)(NMF)があって水分をがっちりつかみ、細胞間脂質(さいぼうかんししつ)が周囲を覆って水分を逃がさないようにしています。そして、それらのもっとも外側で皮膚を守るバリアの役割をしているのが、皮脂膜(ひしまく)です。

具体的には、皮脂膜は、皮脂腺から分泌された皮脂と、表皮ケラチノサイトから作られた表皮性資質(ひょうひせいししつ)、汗腺(かんせん)から分泌された汗とが混じり合って作られます。水分と脂分は、本来混ざりにくいものですが、これらは、ラノリン/・コレステロール・リン脂質といった天然の成分が乳化剤(にゅうかざい)の役割をして、きれいに混ざり合い、0.5ミクロン(2000分の1mm)という薄さで、皮膚を覆っています。この皮脂膜は、洗顔などで失われ、再生するまでに数時間かかります。そのため、化粧水で水分をたっぷり与え、油分で膜を作って守る必要があります。人体に最も近い油分が、スクワランオイル(深海鮫油)です。

 
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