コラーゲンには、可溶性コラーゲンと不溶性コラーゲンがあり、可溶性コラーゲンは生体組織内で、その分子が自由に入れ替わることのできる交差結合を起こしていないコラーゲンで、皮膚に保水性・弾力性を与えます。また、年をとったり紫外線にさらされた皮膚は、コラーゲンの交差結合が増加し不溶性コラーゲンが増えるために、弾力と水分保持力が減少し、シワが形成され、皮膚は老化します。コラーゲンは、水分保持力、弾力性を増すので、皮膚の老化防止、若返りの目的で化粧品に配合されています。
ココイル加水分解コラーゲンKは、コラーゲンタンパク質の加水分解物とヤシ油脂肪酸との縮合物のカリウム塩です。淡黄色の粉末で、特異なにおいがあります。起泡力や洗浄力をもつが比較的脱脂力が弱く、耐硬水性で、皮膚や毛髪に対して保護作用・湿潤作用・柔軟作用を示すので、石鹸・シヤンプー・リンスなどに配合されます。